色のない世界(2016)
構成・演出・振付:Chie Norieda
この物語は東日本大震災で被災した友人の話をベースに作られました。
津波の後、泥にまみれて全てのものはグレーとなり色を失った。その中で彼女はぬいぐるみをかき集めて時間をかけて洗い、ぬいぐるみの色が見えてきたときにやっと人間らしい感情が戻ってきてホッとしたというエピソード。この気仙沼での震災後の物語をヒンドゥー教の神話と合わせて構成した、視覚的にもサプライズの沢山ある舞踊作品です。
ストーリーのインスピレーションをもらった気仙沼だけでなく、2016年にニューヨークでも公演し、現地の観客とのトークセッションも行いました。トークセッションでは、ニューヨーカーからも沢山の質問が飛び交い、作品を通して東日本大震災での出来事や震災後に人間にとって大切と感じるものを国際的に語る素敵な時間となりました。